第十一回 ~ 身体の柔らかさの価値 ~
2025年11月12日先日ある知人にお会いした時に「膝」の痛みについて相談されました。過去に受傷歴があり、現在配送のお仕事をされていて生活活動強度はかなり高いようでした。
それでは、とその方の膝のコンディションをお調べしましょうとなり、簡単なチェックを始めたところ、脚全体のカチカチに硬い状態に驚愕いたしました。筆者はこれまでパーソナルトレーナーとして、またチームのトレーナーとして大勢の方の身体の状態を拝見しましたが、この方の硬さは群をぬいておりました。
膝関節を支配する筋・腱、足首も同様でした。これでは「しゃがむ」「腰を下ろす」という動作は大変困難でしょうし、膝の痛みも改善していかないでしょう、とお話ししました。この時ほど「身体の柔らかさの価値」を痛感した時はありませんでした。
膝のおさら(膝蓋骨といいます)の上端・下端の腱、大腿部の前面の筋肉、背面の筋肉、足首、足の裏、足の指をていねいにほぐし、ストレッチングの行い方をお伝えしました。
私たちが認識すべき大切な点は・・・労働で、トレーニングで、筋肉が酷使され、そしてその期間が長ければ長いほど筋・腱は硬くなりその周囲の筋膜と癒着し、「疲れがたまった」ように感じていきます。動きは重くなり節々が痛んできます。手入れをする必要があります。ストレッチングやマッサ―ジがその代表的な手法の例です。最近ではストレッチポールやグリッドローラーなど、そのためのアイテムも登場してきておりますが、やはりストレッチングが基本です。筋緊張の閾値を下げ、血流を改善する代表的なストレッチングの例をあげておきます。

大腿部前面・筋肉が伸びた状態にして力をぬきます。30~45秒ほど静止します。つっぱらかった感じや硬い感じが緩和されたという感じが得られれば成功です。

ヒラメ筋のストレッチのパターン足首が柔らかくなると、しゃがんだ時、膝や腰に負担がかからなくなります。
ゴールドジム横浜馬車道 トレーナー 川本哲也
整体師
健康運動指導士
NSCA パーソナルトレーナ

