第九回 ~ 四十肩とストレッチング・その一 インナーマッスル ~
2025年11月12日四十肩・五十肩と呼ばれる腕が上がらなくなったり、シャツの袖が通しずらくなったりする症状は、適切なストレッチングでかなり予防・改善することができます。
原因として「肩関節のインナーマッスル」と「肩甲骨の筋肉」の両者の柔軟性の低下が考えられます。今回は「その一」として肩関節のインナーマッスルをとりあげます。
肩関節のインナーマッスルは上腕を「ひねる・ねじる(内旋・外旋といいます)」といった動きや肩関節を安定させるために使われる細い筋肉です。付着位置が三角筋という肩の表面にある大きな筋肉の内側にあるためインナーマッスル(深層筋)と呼ばれます。これが固くなりやすいのです。そしてこれが固くなりますと腕が背中に回らなくなったり、Tシャツを上にたくし上げるような脱ぎ方ができなくなっていきます。特に外旋筋が固くなりやすく、今回はインナーマッスル外旋筋のストレッチングを紹介いたします。

ここでのストレッチングは以下のように行います。図のような形になって、力を抜いて、30~40秒静止します。そうしますと固く突っ張っていたところが(ここでは肩の背面です)ゆるんでくるような反応が得られます。
手の甲をウェストにひっかけて肘を身体の前方に回していきます。柔らかい人は肘が身体の斜め前方ぐらいまできますが、固くなっている方は肘が真横から少し前方に入ることを目標にします。

同じく外旋筋のストレッチです。横に寝て行うポピュラーで取り組みやすいパターンです。
次回は「肩甲骨編」をお伝えします!
ゴールドジム横浜馬車道 トレーナー 川本哲也
整体師
健康運動指導士
NSCA パーソナルトレーナ

